明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
あっという間に休みが終わり、また元の「仕事+栽培」の生活に戻ってしまいました。もっとボヤーっと日なか花を眺めていたかったなぁ。
今回は trilabelo 'Arao' の遺伝的特徴をお話ししたいと思います。
この個体は佐野園芸がブラジルから 'Kumano' とセットで購入したものですが、株や花を見る限り恐らく同個体と思われます。そしてこれらを親としていくつものperola個体との交配が行なわれています。私の所で咲いた結果を見ると稀に tipo のみや perola のみが咲く交配も見られますが、殆どの交配では tipo と perola の両方が咲いています。ちょっと不思議な結果ですが、 'Arao'はそのような遺伝子を持っているのです。
某ブリーダーが、この'Arao'を母木として perola の雫変異個体 'X' をかけました。今期私の所で3株咲いてくれました。
予想通り perola と tipo の両方が咲きました。
また、佐野園芸で 'Arao' x flamea 'Divina' の交配がされ、私の所でも沢山咲いてくれましたが一番良かったのがこの花 flamea 'Aladdin' HCC/ACWJです。
この花を母木にして、私の交配 tipo 'João' x flamea 'Divina' からの選抜花 flamea 'Homuro' をかけました。
そして今期2株咲きました。1株目は tipo ですが、何かちょっと毛色の変わった色です。
2株目は
どう見ても perola系 です。何故?来期以降どんな花を見せてくれるのでしょう?
因みに 'Aladdin' のきょうだいと、上の交配と同じく flamea 'Homuro' をかけて咲いたのがこの花です。一応 tipo系と言って良いとは思うのですが、とっても微妙な色合いです。
trilabelo 'Arao' の遺伝子の影響?それとも flamea 'Divina' の遺伝子に perola が潜在しているのか?今後明らかにして行けたらと思っています。