癒しの小部屋 R3-3

2021年1月11日月曜日

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 年明け後、早速の連休で年寄りには有難いです。一日休んでちょっと元気になったので今期の花の紹介を続けます。今回は雫変異個体を紹介します。遺伝的に不安定な故、特有の現象も発生するので後半で少し紹介、言及したいと思います。

先ずは perola から


1. Honey Drop #1

国内実生で、有名なアマチュアブリーダーの交配から私が選抜した個体です。昨年はもっと flamea が出てくれたのですが・・・。


2. I-Komachi

ハワイの実生で蘭友が選抜した個体です。分けて頂いてから何年も咲かせられず今年やっと花を見ることができました。


3. Sakuya

国内実生で、アマチュアブリーダーの交配から蘭友が選抜した個体です。とても綺麗に咲いてくれました。


ここからが雫変異個体特有の現象が見られた花の紹介です。これは一部の雫変異個体にだけ見られる現象ではなく雫変異という遺伝形質そのものが有している特徴の一部だと考えられます。しかし、ともすれば偏見に繋がりかねないので個体名は伏します。それでもある程度推測可能かも知れないので繰り返しますが、以下の現象はこれらの個体だけに見られる現象ではなく雫変異個体全てに出現する可能性があるものです。

枝替わり 既によく知られた現象ですが、従来一旦枝替わりしたバルブのその先からは雫変異は出ないと言われていましたが、この個体は昨年枝替わりしてこんな花が咲きました。

ところが今年その先に葉バルブができ、次いで出てきた花バルブから元の雫の花が咲きました。つまり復活したのです。また蘭友の所でも他の雫変異個体からですが同様のことが起きたようです。


半神半人 これは私が勝手につけた名前ですが、ある雫変異個体同士の実生から左半分は雫変異、右半分は雫変異なしの花が咲きました。ギリシャ神話の英傑 Perseus が神であるゼウスと人間の女性から生まれた半神半人だったので、この名 Perseus とその特徴の半神半人の表現を頂きました。この個体 Perseus は初花以降何年も完全な雫変異を示すことなく、しかし完全に雫変異を示さないこともなく咲き続けています。



今年、ある雫変異個体の2輪のうちの右の一輪は普通に雫花が咲き


左の1輪からこんな花が咲きました。右半分は雫変異、左半分は雫変異なしに咲きました。まさに Perseus と同じ半神半人で咲いたのです。来年以降どんな花が咲くのか・・・ワクワクです。




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